ある民生委員としての姿勢

訪問拒否された民生委員

先日の読売新聞にこんな記事がでていた。
訪問拒否された民生委員
内容はこうである。

母親の遺体を自宅に放置したとして、和歌山県警岩出署は18日、岩出市、娘で無職の女(61)を死体遺棄の疑いで逮捕した。女は「母親が亡くなっているのは分かっていて放置した」と容疑を認めているという。
発表によると、女は、同居していた母親(88)の遺体を自宅の和室に放置した疑い。司法解剖の結果、死因は大動脈解離と判明。昨年11月頃に亡くなったとみられるという。
女は母親と2人暮らし。昨年7月頃に自宅を訪問した民生委員が母親の無事を確認していたが、それ以降は女に「自宅が汚いから」と訪問を拒まれていたという。
不審に思った民生委員が18日朝、女が外出している間に自宅を訪れたところ、異臭がしたため、市に連絡。駆けつけた市職員が、布団を掛けられてあおむけの状態で放置された母親の遺体を見つけ、110番した。

素晴らしい姿勢

この和歌山の民生委員のとった行動は一見普通のことに思えるが基本ボランティアなので訪問拒否された場合は放置してしまうものである。
ところがこの民生委員は同居の娘の外出時にあらためて訪問し市につないだとのこと。
私も民生委員なのでわかるができるようでできないことである。
基本、家庭の事情には深く首を突っ込んではいけないとされているからである。後見人にように代理権のような法的担保もない。
訪問も玄関先というのが基本である。
あらためて私も地域の見守りとして意識している方々への訪問をしたのは言うまでもありません。